はじめに
テスト環境
- Windows 11
- Unreal Engine 5.4.4
- Amazon GameLift Plugin Unreal 2.0.1
- GameLift Cpp Server SDK 5.2.0
前提条件
- UE のソースコードビルドが完了している事
- Visual Studio 2022 がインストールしてある事
- GitHub アカウントが作成してある事
手順
CMake のインストール
手順1
Download CMake を開き、「Latest Release (バージョン番号) ＞ Binary distributions: ＞ Windows x64 Installer: ＞ cmake-{バージョン番号}-windows-x86_64.msi」を押してダウンロードする。
手順2
ダウンロードした MSI ファイルをダブルクリックして実行し、CMake をインストールする。
Open SSL のインストール
手順3
Win32/Win64 OpenSSL を開き、最新の Win64 OpenSSL の EXE ファイルをダウンロードする。
※ Light 版では SDK のビルドが通らない（参考：[UE5]Amazon GameLiftを試そうとしたら沼った件）
※エンジンの「Engine/Source/ThirdParty/OpenSSL」でインストールすべき OpenSSL のバージョンを確認できるが、UE 5.4.4 の場合の「1.1.1t」へのアーカイブの遡り方は不明
手順4
ダウンロードした EXE ファイルをダブルクリックして実行し、OpenSSL をインストールする。
MsBuild のパスを通す
手順5
Windows の設定を開き、「システム ＞ バージョン情報」を押す。
手順6
「デバイスの仕様」の右下の「システムの詳細設定」を押す。
手順7
「詳細設定 ＞ 環境変数(N)… ＞ システム環境変数(S) ＞ Path」を選択している状態で「編集(I)…」を押す。
手順8
右上の「新規(N)」を押して「C:\Program Files\Microsoft Visual Studio\2022\Community\MSBuild\Current\Bin」と入力し、右下の「OK」を押して他のウィンドウも閉じる。
ライブラリの生成
手順9
amazon-gamelift-plugin-unreal を開き、最新のリリースの ZIP ファイルをダウンロードする。
手順10
ダウンロードした ZIP ファイルを展開し、その中に含まれている 2 つの ZIP ファイルも展開する。
手順11
パスを 260 文字以内に収めるために、デフォルトで「C:/Users/{ユーザー名}/Downloads/amazon-gamelift-plugin-unreal-release-{バージョン番号}」にある「GameLift-Cpp-ServerSDK-{バージョン番号}」フォルダを C ドライブ直下などに移動させる。
手順12
スタートボタンで右クリックし、「ターミナル」を選択してターミナルを起動する。
手順13
「cd “{GameLift Cpp Server SDK へのパス}”」と入力して Enter を押し、GameLift Cpp Server SDK のフォルダへ移動する。
手順14
「mkdir out」で「GameLift-Cpp-ServerSDK-{バージョン番号}」フォルダ内に out フォルダを作成し、そのフォルダに「cd out」で移動する。
手順15
「cmake -G “Visual Studio 17 2022” -DBUILD_FOR_UNREAL=1 ..」で Visual Studio 2022 用の Unreal Engine ビルド環境を構築する。
手順16
「msbuild ALL_BUILD.vcxproj /p:Configuration=Release」を実行して「GameLift-Cpp-ServerSDK-{バージョン番号}/out/prefix」に「bin/aws-cpp-sdk-gamelift-server.dll」と「lib/aws-cpp-sdk-gamelift-server.lib」が生成されている事を確認する。
手順17
生成された2つのバイナリファイルを「C:/Users/{ユーザー名}/Downloads/amazon-gamelift-plugin-unreal-release-{バージョン番号}/amazon-gamelift-plugin-unreal-{バージョン番号}-sdk-{バージョン番号}/amazon-gamelift-plugin-unreal/GameLiftPlugin/Source/GameLiftServer/ThirdParty/GameLiftServerSDK/Win64」内にコピーする。
UE プロジェクトでの有効化
手順18
「C:/Users/{ユーザー名}/Downloads/amazon-gamelift-plugin-unreal-release-{バージョン番号}/amazon-gamelift-plugin-unreal-{バージョン番号}-sdk-{バージョン番号}/amazon-gamelift-plugin-unreal」内の GameLiftPlugin フォルダをコピーして「{UE プロジェクト名} ＞ Plugins」内にコピーする。
手順19
「{UE プロジェクト名}.uproject」を Visual Studio 2022 等で開き、以下のコードを追加する。
{
"Name": "GameLiftPlugin",
"Enabled": true
},
{
"Name": "WebBrowserWidget",
"Enabled": true
}
手順20
「{UE プロジェクト名}.uproject」を右クリックして「その他のオプションを確認 ＞ Generate Visual Studio project files」を選択し、ソリューションファイルを再生成する。
手順21
ソリューションファイルの再生成が完了したら、UE プロジェクトを開き、プレイボタンの左に Amazon GameLift 用のボタンが追加されている事を確認する。
最後に
エラーと対処法
「cmake -G “Visual Studio 17 2022” -DBUILD_FOR_UNREAL=1 ..」に失敗する
「cmake -G “Visual Studio 17 2022” -DBUILD_FOR_UNREAL=1 ..」を実行すると以下のエラーが発生する事がある。
CMake Error at CMakeLists.txt:1 (cmake_minimum_required):
Compatibility with CMake < 3.5 has been removed from CMake.
Update the VERSION argument value. Or, use the … syntax
to tell CMake that the project requires at least but has been updated
to work with policies introduced by or earlier.
Or, add -DCMAKE_POLICY_VERSION_MINIMUM=3.5 to try configuring anyway.
-- Configuring incomplete, errors occurred!この場合は「GameLift-Cpp-ServerSDK-{バージョン番号}」フォルダ内の「CMakeLists.txt」の冒頭にある「cmake_minimum_required(VERSION 3.1)」を「cmake_minimum_required(VERSION 3.5)」に書き換えて再度実行すると上手く行く。
